住宅ローンは弁護士・司法書士よりも不動産会社に相談したほうがいいって本当?
住宅ローンを滞納している方は、それ以外にも債務を抱えていたり、自己破産などの債務整理を検討したりしている場合が多く、いよいよ家を任意売却しようと決心した際、不動産会社ではなく普段お世話になっている弁護士や司法書士に相談する傾向が見られます。
しかし、法律の専門家である弁護士・司法書士に任意売却の相談を持ちかけると、売却手続きがスムーズに進まないばかりか、追加費用が発生してしまう可能性も。ここでは、住宅ローンの返済については弁護士・司法書士よりも不動産会社に相談したほうがいい理由についてご説明します。
不動産会社なら相談料が無料!
任意売却など住宅ローンについて不動産会社に相談する場合、相談料が無料。また、任意売却にかかる手数料は、上限が「取引価格の3%+6万円+消費税」と宅地建物取引業法で定められているため、費用の見通しを立てやすいというメリットがあります。
一方、任意売却を弁護士や司法書士に依頼すると、一部の例外はあるもののほとんどの場合、“相談ごとに”費用が発生します。ローン返済すらままならない債務者にとって、日々かさんでいく相談費用の負担は決して小さいものではありません。
不動産会社の場合、司法書士への報酬は債権者負担
たとえ着手金を支払って弁護士・司法書士に任意売却を依頼しても、結局は任意売却の手続きのために不動産会社とも契約を結ぶことになります。二重に費用が発生することを考えれば、最初から不動産会社に相談し任意売却を進めた方がお金はもちろん時間の節約にもなることがおわかりいただけるでしょう。なお、不動産会社に任意売却を依頼した場合、司法書士への報酬は債権者が負担します。
弁護士・司法書士が不動産に詳しくない場合がある
優秀な弁護士や司法書士でも、実際の不動産売買に携わっていない場合、不動産について詳しくない可能性があります。その場合、不動産会社に相談した場合に比べ、任意売却の手順や不動産の適正売却価格などについて、明確な回答を得られないかもしれません。また、実際の売却手続きは不動産会社に任せることがほとんどのため、二度手間になってしまうことは避けられません。
任意売却は、ある意味「時間との勝負」がカギであるとも言えます。「ローンが返済できない!」と確信した段階で不動産会社に相談すれば、不動産会社は十分な時間をかけて任意売却の準備を進めることができます。しかし、相談する時期を先延ばしにしていると、その分不動産を有利な条件で売却するチャンスを逃すことになるのです。そのため、任意売却を少しでもスムーズに進めるためには、最初から不動産会社に相談することがおすすめです。
任意売却時には弁護士の登場機会は限られている
債務に悩んでいたり自己破産を検討したりする方の場合、任意売却を検討するまで事態が差し迫ると「弁護士の先生に相談しよう!」と思うのはある意味当然かもしれません。
しかし、ここで思い出していただきたいことがあります。それは、任意売却は基本的に「普通の不動産売買と同じ方法で不動産を売却する」ものだということ。そのため、任意売却後に自力でローンを完済できる方や、任意売却でローンを完済できる方であればなおさら、弁護士の出番はないと言えるでしょう。一方、借金が多く自己破産などの手段で債務を整理する必要のある方は弁護士にも相談することをおすすめします。
任意売却に強い弁護士もいる
弁護士の中には、任意売却について専門知識を持っている方もいます。こうした弁護士に任意売却を相談するメリットには、「債務整理も同時にできる」「残債務交渉が同時に進められるので、債権者の同意を得やすい」というものがあります。任意売却に関する相談や手数料が無料な場合も。
懇意にしている弁護士に任意売却を相談したい場合、上記のように任意売却に関する知識をしっかり確認することが必須です。そうでない場合は、やはり不動産会社を頼ったほうがよいでしょう。
まとめ
法律のプロである弁護士や司法書士。普段頼りにしている分、任意売却についてもお任せしようと思いがちですが、不動産売買に関しては“プロ”ではない可能性もあります。ですので、任意売却についてはその道のプロである不動産会社にお任せするのが、債務者にとってベターな選択と言えるでしょう。
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